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講座「捕物帖事始」其の二 [┗感想モドキ関係]

時代考証に関しては、私にはあまり収穫も無く……
いやぁ、だってぇ、参考に取り上げられていた池波正太郎氏の「江戸切絵図散歩」。
オイラも持ってるし、他にも江戸の切絵図関係は何冊か持ってるもん♪
手持ちの時代考証関係の本の冊数、もう数え切らん。

担当の女性が、「去年一年間時代小説にはまりっていた」と言われていたが。
そりゃあ、私も一緒だ。
私は3/25の正午から読み始め(細かい・笑)、
4/3に偶々ドラえもん映画の帰りに寄った本屋で(だから、細かいって・笑)、
江戸町奉行所本を二冊みつけて購入したのがきっかけで、時代考証の長い旅に出た。
(旅はまだまだ続くのだ・笑)。
この二つの日は私の「お江戸記念日」(笑)。

はまってから10ヶ月ほどしか経ってないので、肩身が狭かったが。
この講座に行って、ちょっぴり自信が出た。
「自分が思っていたより、いろいろ学んで吸収しているのだなぁ」
「いろいろな作家、いろいろ作品、読んできたよな」と。

決して講座自体が悪かったワケでは無いので、「超初心者用講座」と銘打って欲しかったな★
それならその心構えで…… あ、申し込んでなかったかもしれない……
なんていうか、もっとディープな話が聞きたかったぞな。
「興味を持たれたら読んでみて下さい」って締め括るんなら、「初心者用」と銘打つべきだよね。
無料講座なのだから仕方ないが、多少有料でもいいので、ディープな話が聞きたい也。

でも、資料として配られたコピーは面白かった。
いや、参考になった。
一生懸命調べられたのだなぁと思った。
あ、杉本章子氏の「信太郎人情始末帖」にあった、観劇中の客の呼出に「黒札」を使う、
というのは知らなかったので、これは勉強になった☆
あと、福岡城回りの地図コピーも参考になった☆

で、担当の女性は「半七捕物帳」に一番気合い入れていたのだと、よくわかった(笑)。
私が見た市政だよりには、白石一郎氏「十時半睡事件帖」と杉本章子氏「信太郎人情始末帖」
この二シリーズしか載ってなくて、しかも白石氏の名前と作品名が、先に書いてあったので。
半睡が主流だと勝手に思ってた、私が悪いのよ(涙)。
私は福岡藩舞台の「十時半睡事件帖」が目当てで申し込んだのさ(苦笑)。

「半七捕物帳」「信太郎人情始末帖」「十時半睡事件帖」の三つを、
まとめて一つの年表に仕立ててあるのは、良いなぁと思った。
歴史的な出来事も掲載してあって、面白い。
長谷川平蔵も年表に入れるなら、「鬼平犯科帳」も大々的にやってくれよぉ(笑)。
時代小説講座シリーズにして、一作ずつやってくれって感じだ。
好きな作品の時に申し込むから(笑)。

私はその年表を眺めながら、歴代江戸町奉行が誰それだったよねぇ~と、
一人で当てはめて遊んでいた(江戸町奉行フェチを目指そう・笑)。
そういう意味でも、まとめ年表は面白かったよ☆

思っていたのと内容が違うというだけで、それに関してはがっくりだったけれども。
こうやって、いろいろぐだぐだ打っとりますが★
他の人が、どう時代小説を読んでいるのか? という事がわかったのは収穫だったし。
良い刺激にもなったし、参加出来て良かったと思う。
それは本当に感謝也。


講座「捕物帖事始」其の一 [┗感想モドキ関係]

1/6の夜に出掛けてきた。帰りは雪が舞っていた。
地元文学館で開催されている、ミステリーイベントの企画の一つだったらしい。
主催は地元図書館だったが、地元に文学館というのがあるとは今まで知らず。
去年、市政だよりに載った講座募集で初めて知った。

往復ハガキで応募して整理券が来たので、指折り数えて楽しみにしていた。
文学館が、国の重要文化財になっている赤レンガ造りの建物で、
一度は入ってみたかったから凄く感激した(そこが文学館になっていたとは知らなかった★)。
会場が普通の講座や講演会とは違い、
明治・大正時代にスリップしたような部屋で、暖炉とかあり(使用したないけれども)、
真ん中のテーブルをみんなで取り囲むような形で、不思議な空間だった。
いや、面白い。実にそれだけで面白かった。

で、講座自体はぶっちゃけると「学生レポート発表会」みたいだった★
講師は大学とかで江戸学とかされている、教授や助教授、先生やら研究員の方だ、
と期待していたのだが、違った。
文学館の職員さんで、しかも……
「去年一年間時代小説にはまりました」とか説明されて、がっくり★
なんでもこのミステリーイベントの為に、五人の職員さんで、
それぞれ調べる作家を割り振っていたのだそうだ。
で、この方(若い女性だった)が何故か捕物帳担当になり、
白石一郎氏と杉本章子氏を受け持ったそうな。
ミーティングの時他の職員はみんな現代ミステリー作家担当なので、
仲良く盛り上がっているのに、自分だけ一人暗く江戸時代でした。
とか言われて、内心ムッとした。
こっちとら、江戸時代が好きで講座に申し込んだい★(笑)
なんていうか、言葉の配慮が足りぬ。
前置きが余分に長過ぎて、いらぬ事をしゃべり過ぎているのだ。

期待しているモノと、まるで違った。
めっさ不満★

最初からそういうモノだと思って行っていれば、それなりに面白かったが。
なんていうか、どうしても「学生レポート発表会」って感じで、物足りない。
めっさめらめら不満★

白石一郎氏の「十時半睡事件帖」を取り上げると書いてあったので、応募したのに。
いや、前から読破したいと思っていたシリーズなので。
一挙に四冊買い(その本屋にそれしかなかった)して、
1/6に久々に繁華街に出たので、講座前に残りの三冊も買って、ウキウキしていたのに。
当日7冊、全部持参していたくらいだ(笑)。

岡本綺堂氏の「半七捕物帖」にどえらく時間を使い。
次いで、杉本章子氏の「信太郎人情帖」に時間を使い。
十時半睡は少しだった★
それでも予定より20分過ぎていたから、前置きと岡本綺堂氏についてが長過ぎるんだよぉ。

岡本綺堂氏は「捕物帳」という造語を作った大御所。
そんなの、時代小説愛好家にとっては今更じゃん。
宮部みゆき氏は時代小説を書く時の「バイブル」にしていると言い、
杉浦日向子氏も、
「江戸考証の勉強をするなら、岡本綺堂を読めと薦められた」と言われている。
他にもこの作品を「バイブル」にしている作家は多い。
私ですら、まだ全巻読破に至ってないが、一応手は出しているがな。

十時半睡について担当の女性が話された事は、実は文庫解説に全部書いてある事だった(笑)。
しかも本編は、全部読んでないのだなぁと思った(笑)。
白石氏は2004年に肺炎で他界され、十時半睡は絶筆(涙)なのだ。
わずか文庫七冊しかない(涙)のだけれどもねぇ。
十時半睡が福岡藩の国元にいる時は、年を一歳しかとってないと。
江戸の藩邸に出向いてから、四季が廻りだし、歳も取り始めたと言われる。
確かに文庫の解説にも書かれているが、実はちゃうねんな。
本当は福岡藩でも、歳を取っているねん。二年とか三年とか進んでいるねん。
話の中で、あの件から二年ほど経ってから、とか書いてあるのだし。

ところが作者のミスかも知れないが…… 始まった時半睡64歳、息子32歳。
後に息子の不祥事で総目付退任し、65歳の半睡が乞われて江戸の藩邸に行く時に。
不祥事を起こした時の息子は36歳也。おいおいおい(笑)。
まぁ、まぁ、私はそれくらい笑って流しますよぉ(笑)。
この、講座の話題にするには面白い箇所なのに、一切触れていないってのは、何故?
解説だけ読んで、本編は読んでないって事だよね? だよね?(笑)

でも、最初の挨拶で一つの作品で、それぞれ90分は語れますって、言われていたのにナァ~


金春屋ゴメス [┗感想モドキ関係]

や、やられた。マジで、やられたぜ。
くっ、おもろい☆ 久々にウケまくっちまった。

いや、某所で埴輪の旦那に、「江戸の切り口に、こんなのもあるよ」と言われたし。
(私が某所を出奔したので、お礼が言えないけれど、ありがとうございます~☆
 埴輪の旦那、いつか必ずお礼を言います!! とここを知らない彼に叫ぶ)
先日、うめみん様から譲ってもらった「文学賞メッタ斬り、リターンズ」の書評を読んで。
土曜に久方振りに図書館に行って借りてきたぞ。
一気に一晩で読んじまったよ~☆

やっぱり日本ファンタジーノベル大賞は、凄いナァ。
元々新潮社の公募というワケではないので、デビュー後のフォローがイマイチで、
いろいろゴタゴタするのを聞くが、やはり、この賞の受賞者や最終残りは、凄いよ。
酒見賢一氏、小野不由美氏、恩田陸氏、鈴木光司氏、佐藤亜紀氏とか、
パッと打ってもメンツが凄いじゃんかぁ。

フォローが悪いと聞くが、「金春屋ゴメスの続編、芥子の花」ってのが出てるもんね。
なんだ、やるじゃん、新潮社(笑)。
図書館では貸し出し中だったから、次回予約を入れないと。
ああ、単行本は大きくて置く所がないから、買えないけれど。
文庫になったら買うワ☆ 読んでても買うワ☆
絶対に新品で買うワv だから早く文庫出して~

この化け物(笑)、いや、長崎奉行の馬込播磨守が、とにかく凄い!
いやぁ、もう、堪らんちん。(^▽^)/☆バンバンバン
すげぇーな、すげーな。
スゲーな凄いです、凄いなスゲーです!! (byしんちゃん・笑)

でももう一人の長崎奉行、粟田和泉守秀実も好きだしv
同心の竹内の旦那も好きv

ああ、こんなの書けたら、さぞかし楽しかろう。
キャラが凄くて、勢いで読んでしまう。
確かに、三人称の視点がぶれたりする、気になる所もあるけれども。
そんなの吹っ飛ぶくらいに、凄いのだよ。
語彙が「凄い」としか打てないくらいに、凄い!

ムムム、やはり日本ファンタジーノベル大賞か。
ここんところ、こんなに新人賞受賞作で、ワッチの心を鷲掴みにした作品ってないぞな。
若いだけで持て囃されている受賞者とか、全然駄目だと思っちまうもんなぁ。
いや、日本ファンタジーノベル大賞はこのまま、孤高の存在でいて欲しい。
だって、デビュー後フォローが悪くても、生き残っているメンツのレベルが半端じゃあないもん。
結局、フォローではないんだなぁ、最終的には書き手の実力ってワケか。
だって、一番のフォローがあると言われる集英社関係でも、
全員が生き残る事は出来ないんだもんね。まっ、プロの世界って厳しいよね。

いやいやいや、とにかく今後ワッチの注目株に、西條奈加氏を加えようっと。
ららららら~ん~♪(ポルノグラフティの最新アルバムも買ったので・ご機嫌ささっち・笑)


矛盾・扞格・撞着かい? [┗感想モドキ関係]

むむむ、自分のブログ読み返して、矛盾しているようにも見えるなぁ。
補足しとこう(セコイ・笑)。

「突っ込み屋だけれど、褒めも書く」
飽く迄、御本人に投下する感想モドキにであって。
ご本人に投下しない場合、突っ込みしかしない場合もあるって事で(笑)。
誉める箇所にしても、突っ込み箇所にしても、ちゃんと見つけられるか?
自己の、理解力、読解力、雑学力の鍛練なんだと思っているので。
見逃してね。

「文章が整っているだけのつまらん話より、文章が拙くても面白い話が読みたい!」
なんて書いてるのに、ルール・マナーにこだわるのか?
いやぁ、最低限のルール・マナーがないと、やはり読めないよ。

「文章や表現も上手くて、技術があって、面白い」というのが一番いいよ。
自分もそういうのが書きたいから、頑張るんじゃあないか。
道は遠いが、挫けないもんね(天王星人の特性・笑)。

結局、書き手側から読んでいるのかな?
いや、読み手側からも読んでいるんだけれどなぁ。
まぁ、両方から読んでいてもいいか、些細な事だ。

しかし、突っ込み体質は、反省しないといけないね。
そんなつもりではなかったんだけれど。
要らぬ気を遣わせてしまった…… トホホ
ついついお節介触覚が、みょみょんとねぇ。
創作について語るのが好きなんだナァ。しみじみ。
大した知識も無いのについつい、ごめんよぉ。

あああ、某所の主様、早く完全復活しないかなぁ。
創作談義、雑談、一杯したいよぉ~
怒涛のメール攻撃しちゃうぞ(こらこらこら)。


竜頭蛇尾に眼高手低 [┗感想モドキ関係]

(本当は年末に投下するはずだったのに…… てへっ)

え? 私の事かって?
【竜頭蛇尾】・・・初め盛んで終わりの振るわない事。頭でっかち尻すぼみ。
【眼高手低】・・・批評は上手だが実作は下手である事。
           (広辞苑第三版より・って、新しいのが欲しい~)
いやいや、違いますよ。
そんな頭でっかちになるような、書き出しはしないし。
確かに自作は下手だが、批評も下手だ。なははは。
自分は…… 蛇頭蛇尾に眼低手低(滝汗・しかもナイアガラ級)。もっと駄目じゃん!

【眼高手低・がんこうしゅてい】
結局、自分の事は見えなくても、人様の事は客観的に見れるからねぇ。
批評に関しては、沢山読んだり経験している人は、目も肥えるだろうしねぇ。
だから、作品自体は書けなくても、評論家なんてな職業が成り立つんでしょ?
この言葉は他人を見下すっていうよりも、己が謙遜で使うんだろうなぁ。
いや、実は最近までこの言葉を知らなかったんだ(だって日本語は多いんだもん・笑)。
折角知ったから、忘れないように打っとこうと思っただけ。イヒ!

【竜頭蛇尾・りゅうとうだび】
贅語~がぁ咲き乱れ、読み手にわから~ずに、書き手~だけが自己陶酔ぃ~♪(島唄の節で・笑)
流読~をしろという事か~ そんないい加減な小説ごっこは、時間無駄で読みたくない~♪
出だしで読み手に、威圧かまして、中盤になって、あれれと惑わす♪
ラストで読み手を、完全に撃沈、そんな書き手とは、永久(とわ)にさよなら~♪
web~よ、回線に乗り、届けておくれ、読み応え有る面白い作品~♪
web~よ、光速で走り、届けておくれ、向上心の有る書き手の作品~♪
(いかん、最初一行だけのつもりが、調子こいた・私が自己陶酔になっちゃうよ・微苦笑)

出だし文章にやたら凝りまくったり…… 
なんだか出だしに、必要以上に情景描写を延々と並べてたり……
文章の体裁は整っている、ぱっと見は上手そうに見える。
しかし、それらの描写に何だかデジャビュを感じ、よく考えてみると……
子供の頃に読んでいた、翻訳文学の寄せ集めみたいだったり……
文豪の出だしの焼き増しモドキだったり……

これでもかってほど情景描写しているのに。
肝心のストーリーは、いつまで経っても面白くならず。
読破出来ずに、ノックダウン(数行でKOされる時もあり)。
取り敢えず、ラストに飛んでみる。これが、実にしょぼい。
「出だしとラストの文章、別人が書いたのか!?」と、びっくりするくらい。

ネットサーフィン中に、その手の作品に出会う。
出だしだけ文章が上手そうに見えて、ラスト辺りはしょぼい文章。
おまけに、ストーリー自体も起伏が無く、平坦で面白くもない。
コンセプトもあるのかないのか、読後に何も残らない。
ただ、自キャラを書きたいだけなのかな?(キャラ達が可哀相だ)
当然、ラストもしょぼい。他の単語が浮かばないくらいに「しょぼい」。

だいたいその手の作品は、会話部分もいけてない!
会話部分フェチ(笑)としては、これが一番読めない原因かも。
台詞回しって、書き手のセンスが如実に出るよね。
台詞回しが上手い面白い書き手さんは、話も面白いもんね。キャラも立っているし。

大昔、文章読本とか小説・文章の書き方類の本に、はまった時期がある。
「出だしは大切だが、だからといって出だしだけ必死な文章にして大風呂敷広げても、
 息切れして後が続かず尻すぼみなら、尻すぼみが真の実力だ」
みたいな事が書かれていた。
そうだよね。出だしは誰だって意気込んで書くもんね。
本当の勝負は、転部分からラストなのだろうね。

自分、どうなんだろうか?
やっぱり、自分も「しょぼい」かなぁ。
「ラストしょぼいかも」と思って、只今推敲中のやつ、何度も書き直してるもんなぁ。
まだまだ書き直すよ(苦笑)。

センス……
文章は誰にでも書けるけれど、「人様に読んでもらうような作品を書く」
と、なるとやはり「センス」の問題なのかなぁ……
文章は数こなせば、ある程度の体裁が整ったモノなら、誰でも書けるようになるけれど。
センスばっかりは、どうしたもんだい。
センスを磨く方法なんて無いよねぇ~、あるのかな? あるなら知りたいよ。

とにかく、【竜頭蛇尾】だけは避けたい。
自分が読み手の時に、受ける衝撃が計り知れないので。
それを人様に与えてしまっては、書き手失格だよね。うむ~

あ、そうそう。
斬り込んだりするから、勘違いされている方もいるけれど。
私は、文章有りきの人間ではないよ。そんな高尚でもないし、真面目でもない。
レベルは、ここのブログ文章見たらわかるでしょ(笑)。
読み手としてなら、私は……
「文章が整っているだけのつまらん話より、文章が拙くても面白い話が読みたい!」
ただ、それだけ。


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